これ一択だった
日経225先物を自分で作ったプログラムで自動売買したいと考えた場合、
岡三RSS以外に選択肢が無かった。(検討したのは2015年12月頃)
他に検討の俎上に上がったものとしては、
- カブドットコム証券の「kabu.com API」
これは個人には提供していないようだ。 - 楽天証券の「楽天RSS」
取得できる情報が少ない。
歩値を取得できるが、データ漏れがあっても検知できない。(岡三RSSでは検知可能)
それと、肝心の発注ができない。 - ブラウザを自動操作することにより自動売買を実現する
以下のようなデメリットを考えると、ブラウザの自動操作はやりたくない。- 証券会社のホームページが変更されるたびにプログラム修正が必要となる
- この行為を禁止している証券会社もある。また、現在容認している証券会社も将来どうかわからない
- ホームページにアクセスする分レスポンスが悪くなる
- 複雑なことができない
例えば、複数の売買ロジックの同時運用を考えた場合、
建玉毎にどのロジックから発注されたものかひもづけできなければならないが、それができない(だろう)。
ロジック毎に証券会社を使い分けることも考えられるが、ロジック数が多い場合、現実的でない。
- 海外のブローカが提供する日経先物CFD向けのトレードツールを使用する
海外のブローカーが日経225先物から派生したCFD商品を扱っているケースがあり、そのトレードツールとしてMT4やNinjaTraderなどプログラミング可能なものを提供しているところがある。
検討したこともあったが、スプレッドが大きいため不利でることと、大阪やシカゴの先物取引時間外に、長大下ヒゲといったとんでもない値動きを目にしたときに、こんなところ、恐ろしくて、取引できないと思い、断念した。
案外、選択肢が無いものである。
過去のブログ記事などを見ていると、酷評もあったようだ
2009~10年頃の岡三RSSに関するブログ記事などを見ていると、酷評もあったようだ。
「重い」「確認画面が出るため自動売買にならない」といった内容だ。
「重い」は個々のPC環境やExcelの内容に依存される面もあるので、何とも言えないが、私が岡三RSSを知った頃には、確認画面の問題は解消されていた。
なお、私が使い始めたころには、複数端末からのログインができなかったが、今はできるようになっている。
複数端末からログインできると、並行本番テストができるのでありがたい。
また、売買ロジックが増えたときに負荷分散もできる。(まだその必要は無いが)
欲を言えば、模擬売買ができるともっと良いのだが・・・
いずれにしても、このツールは日々改善されているようだ。
また、J-GATE(大阪取引所のデリバティブ売買システム)に変更があると、各証券会社のツールに影響が及ぶこととなり、岡三RSSも仕様変更を余儀なくされることとなる。
岡三RSSの仕様書を見ていると、この仕様変更時において、既存ユーザにできるだけ影響が及ばないよう配慮されている様子がうかがえる。
提供者として当然の責務と言ってしまえばそれまでだが、地味で、細心の注意が必要な作業だ。
当たり前のことがちゃんとできている。
なぜ、このことを気にするかと言うと、リスク管理に関わるからだ。
岡三RSSを使う以上、岡三RSSの仕様変更が当方のリスク管理項目となる。
先に、ブラウザの自動操作によるデメリットとして、証券会社のホームページ変更リスクを挙げた。
証券会社のホームページ変更リスクより岡三RSSの仕様変更リスクの方が発現確率が低いと考えている。
本当は、Excelを使わずともよいAPIを提供してほしい
岡三RSSはExcelのアドインツール。使うには注意事項・制約・制限がある。
よくできたツールだと思うが、限界を感じている。
本当は、「Excelを使わずともよいAPIを提供してほしい」と思いながら岡三RSSを使っている。
その点、kabu.com APIが個人向けに提供されていないのは残念だ。
なお、岡三RSSを使う際の注意事項は、こちら