『MT4はインジケータを試すには最適なツール』で、日経225先物のチャートをMT4に取り込む方法が2通りあることを書いた。
本記事では、そのうちの1つである、
- 日経225先物の4本値データ(csvファイル)をMT4用のデータ形式(hstファイル)に変換し、hstファイルをMT4に取り込む
について紹介する。
MT4データリンケージツールは、4本値csvファイルをhstファイルに変換するツール。
hstファイルの中身は、ヘッダー部とデータ部から構成されるバイナリファイル。
hstファイルをMT4上で「オフラインチャート」として取り込めば、MT4にない通貨ペアでもチャートを描画させることができる。
MT4でチャートを開けば、その後、MT4終了時にhstファイルを更新して終了する。
そして、次回起動時にhstファイルからデータを取り込み、チャートを表示する。
という仕組みになっている。
この仕組みを利用し、MT4が起動していないときに、hstファイルをすり替えれば、
MT4を起動したときに最新のチャートを表示させることが可能となる。
あくまでもこれは日経225先物チャートをMT4に表示させるときの話。
MT4本来の使い方であるFXチャートでは、こんな手の込んだことをする必要はない。
下図がMT4データリンケージツールの画面
「シンボル」は、必ずしもMT4にある通貨ペアのシンボル(USDJPY等)である必要はなく、「NK225Large」等、任意の文字列で良い。
(長すぎるとダメ)
ただ、この画面はほとんど使わない。
本ツールはコマンドラインでも実行可能としており、そうすることがほとんどだ。
セッション間に、コマンドラインで本ツールを自動実行させる。
このとき、変換する4本値データは、直前のセッション終了時点のもの。
こうすれば、MT4を起動すれば、いつでも、直前のセッション終了時点のチャートが表示されるようになる。
なお、MT4にはティック足という概念がない。
横軸は全て時間軸。
そして、最小単位が1分。
そのため、ティック足チャートをhstファイルに変換する際は、便宜上ヘッダー情報を「1分足」として変換している。
MT4は1分足と認識しているが、実際はティック足チャートが表示される。
下図がMT4上で「オフラインチャート」として取り込むときのスクリーンショット。
MT4のファイルメニューより「オフラインチャート」を選択すれば、hstファイル(ヒストリーデータ)の一覧が表示される。
表示したいデータを選択すれば、チャートが描画される。
なお、事前にhstファイルを所定のフォルダーに格納しておく必要がある。
また、格納時にMT4が立ち上がっていてはいけない。
(MT4終了時にhstファイルが上書きされるため)
そして、MT4のサーバにログインせず、回線を切っておいた方が良い。
MT4上にチャートが描画されれば、次に、MT4が持つ豊富なインジケータを色々表示させて、売買ロジックのアイデアを練る。
もちろん、インジケータを自作しても良い。
そして、「これは」というアイデアが浮かんだら、次は、バックテスト。
ただ残念なことに、チャートを見ていて良さげに思えたアイデアも、いざバックテストをしてみると、ダメダメであることが多い。