チャート画面

自動売買に特化すればチャートはいらないか?

はじめに』で書いたが、本システムを作ったきっかけは自動売買をやりたかったからであった。
自動売買実現のためには、チャート描画は必須ではない。
チャートは、過去から現在に至るまでの状況変化を人間が視覚的に捉えるためのツールにすぎない。
コンピュータはチャートが無くても数値さえあれば計算ができる。図はいらない。
が、自動売買を始めるにあたって、チャート画面を作った。
コンピュータの売買判断を確認するためのツールとして便利だからだ。
もちろん、チャートが無くても、売買判断根拠となる数値を羅列すれば確認は可能だが、確認のしやすさはチャートにはかなわない。

下図が売買サイン確認用チャートの例

図の中で赤く囲ったインジケータで売買サインが確認できる。
線の色や太さが変化しているが、ある特定の変化パターンが出現すれば、それが売買ポイントである。(どのパターンかはナイショ)

裁量取引のためにチャート機能を強化した

はじめに』で書いたが、本システムを作ったきっかけは自動売買をやりたかったからであった。(さっきも書いたかな)
そして、自動売買の次に裁量取引に取り組んでいる。
どうせなら、裁量取引も自作システムでやってみようと思い、システムを増強した。
なぜなら、以前から証券会社が提供するチャートツールは使い勝手が悪いと思っていたからだ。(あくまでも、自分にとっての使い勝手。そして、もちろん、トレードが下手なのはツールのせいではないことぐらい分かっている。)

例えば、(以下に挙げる例は証券会社によって該当しないケースもある)

  • グリッドラインが無意味な等分割だ。(「無意味」は、私の主観)
    チャートをパッと見て、どこからどこまでが日中で、どこからどこまでがナイトかセッションの区別がつくだろうか?
    それどころか、現セッションの寄付きラインがどこなのかも分かりにくい。
    X軸のグリッドラインを工夫すれば簡単だ。一定の時刻にだけラインを引けばよい。時刻によって色を変えれば更に分かりやすい。
    Y軸のグリッドラインも同様。チャートをパッと見て、直近高値から直近安値までの値幅がいくらぐらいであるかが分かるだろうか?
    グリッドの数を数えても分からない。
    なぜなら、Y軸のスケールによって、例えば15円間隔であったり、例えば30円間隔であったりマチマチだからだ。
    値幅に対する感覚が狂ってしまう。
    本ツールでは、Y軸のグリッドラインは、日足、4時間足は500円固定、それ以下の時間軸は50円固定としている。
    グリッド間隔がいつも同額ならば、グリッドを数えるだけでいくらぐらい動いたか分かる。
    他にも、例えば同じ20円の値動きでも、Y軸のスケールにより「大きく動いた」と、「あまり動いていない」と感じ方が変わる。
    Y軸グリッドを一定値幅で固定し、グリッドを基準に値動きを見れば、この錯覚が緩和される。
  • Y軸スケールが変更できない、上下スクロールができない。
    先ほどのY軸グリッドと同内容の話になるが、Y軸スケールを変更することによっても値動きに対する錯覚が緩和される。
    また、表示領域外にある「次の節目ライン」を確認したいとき上下スクロール機能があると便利だ。
  • インジケータがいっぱい用意されているが、日足の移動平均線を分足に描画する機能がありそうでない。
    「5日線を挟み、もみ合う展開」や「25日線がサポートとなり・・・」といった表現をよく耳にする。
    日足の移動平均線は多くの人が意識していると思う。
    日足の移動平均線を分足に描画できれば便利だと思うのは私だけだろうか?
  • 分析ツールもいっぱい用意されているが、単純な機能がなかったりする。
    トレンドラインを引くことができるが、平行なチャネルラインを引くことができない。
    「倍返し」の予測も簡単にできず、電卓が必要になったりする。
    これらは、ラインをコピーする機能があれば、事足りる。なにも難しくはない。
    「半値押し」はフィボナッチツールで確認できるが、もれなく余計なラインもついてくる。
    半値押しラインを生成することも難しいことではない。
    チャネルライン、倍返し、半値押し、特殊な分析手法ではないと思うが、案外ツールが用意されていなかったりする。
    そのくせ、小難しいツールは盛りだくさんだったりする。
  • トレンドラインや水平ラインをチャート間でシンクロできない。
    日足や4時間足チャートで引いたトレンドラインが1時間足、30分足チャートにも描画されると便利ではないだろうか。
    水平ラインもしかり。そして、ラージのチャートで引いたラインがミニのチャートにもシンクロされることもしかり。
    水平ラインやトレンドラインは場中に引き直すこともある。そのたびに他のチャートもシンクロされる。
    こういう機能があると便利だ。
    もちろん、本ツールでは実現している。
    ただし、トレンドラインにおいては、分足・日足チャートとティック足チャートとの間はシンクロしない。横軸の概念が違う。
  • 建玉ライン、注文ラインが描画されない。
    もちろん、描画される証券会社もある。が、ミニの注文ラインはラージのチャートに描画されない。
    証券会社からすれば、ミニとラージは違う銘柄なので描画されなくて当然なのだろう。
    ラージのチャートを監視して、ミニで売買するスタイルだと、これでは不便だ。
  • そもそもティック足チャートがない。あっても100ティック足まで。
    なければ、作るまでだ。

以上の改善ポイントは全て実現している。

チャート画面例

チャート画面のスクリーンショットをいくつか紹介する。
(本当は動いているチャートを動画キャプチャーして掲載すれば良いのだろうけど・・・、近いうちに動画の撮り方を勉強して実現したい)

まずはオンラインモードのときの日足チャート

次に、オンラインモードのときの30分足チャート

そして、オフラインモードのときのミニ300ティック足チャート。サブエリアを使用するインジケータも描画してみた。

ちなみに、サブエリアは3つまで設定できる。
裁量取引ではサブエリアを使うインジケータがなくても勝てるようになりたいと思っている。

2017年8月30日追記
チャート画面の動画を作成し、YouTubeにアップした。
(画質:1080p、全画面表示での視聴が最適)

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